技術情報

ニッケルテフロンめっき

ニムロン(ニッケルテフロンめっき(Ni-PTFE))

ポリテトラフルオロエチレンという名の頭文字をとったPTFEはフッ素樹脂の代表というべき高分子である。エチレンの水素原子が一個以上フッ素原子で置き換えられ、数百万個という高い高分子を有する重合体である。耐熱性、耐油性、耐薬品性を有し、ほとんどの溶媒に溶けることがない。

ニッケルテフロンメッキ

ミクロエース㈱ではニムロンと呼んでいる表面処理です。
固体潤滑としてのPTFE粒子が均一にめっき皮膜の中に分散共析ている「ニッケルテフロンメッキ」は完全な自己潤滑性皮膜であり、その表面での摩擦時にはPTFE粒子の薄膜が塗りつけられることにより、摩擦面どうしの接着が防げられ、更にこの薄膜に低いせん断力が摩擦係数(μ)を下げている。又、マトリックスとなるニッケル金属にリンが含有されていることから、皮膜の硬度は熱処理を行うことにより加熱硬化性を有する皮膜となる。

「ニッケルテフロンメッキ」について種々の条件による主な性質をあげる。

 

熱処理による表面形状と摩擦係数

ニッケルテフロンを約10μm行った後、熱処理(大気中)を行う事により表面に露出しているPTFE粒子が350℃付近から溶融して扇状に変形し、一層、摩擦係数を低くしている。

熱処理温度と硬度

ニッケルテフロンを約3μm行った後、その析出状態で約300Hvの硬度を示し、300℃x1Hrの熱処理後に、ほぼ定常置の約550Hvの値に達する。

めっき皮膜厚みと硬度

ニッケルテフロンのめっき皮膜厚みを約20μm以上にすることにより、ニッケルテフロン固有の硬度に連する。

 

ニッケルテフロンの特長

浸漬めっき等と違ってニッケルテフロンは、その表面が摩滅すると新しいPTFE粒子か現れ、絶えず低い摩擦係数が維持されることから、ニッケルテフロンには次の際立った特性がある。

摩擦特性

ニッケルテフロンの摩擦係数は析出状態で約0.1の低い値を示し、熱処理を行うことにより更に低い値0.07(400℃)となる。

耐摩耗特性

図5の耐摩耗試験ではニッケルテフロンは、一般の無電解Ni-pめっきに比べて約70%摩耗を低減することができる。すなわちPTFE粒子の存在により耐摩耗性は向上することができる。

 

ニッケルテフロンの物性

密度と結晶構造

*磁気特性

*内部応力

*耐食性

 

用途

均一皮膜とPTFEの共析によって、ニッケルテフロンは非粘着離型を目的とするプラスチックやゴム成形用金型、半導体搬送部品、自動車ならびに関係の摺動部品、バルブやポンプ類の各種の摺動部品ら潤滑性を必要とするものへ応用が検討されている。