技術情報

電気亜鉛めっきのJISについて

電気亜鉛めっきのJISについて

(JISH8610)

1.種類及ぴ等級

種類 等級 厚さ(µm) 記号
 1種A      1級  2以上  Ep‐Fe/Zn 2又はEp‐Fe/Zn(1)
2級  5以上  Ep‐Fe/Zn 5又はEp‐Fe/Zn(2)
3級  8以上  Ep‐Fe/Zn 8又はEp‐Fe/Zn(3)
4級  13以上  Ep‐Fe/Zn 13又はEp‐Fe/Zn(4)
5級  20以上 Ep‐Fe/Zn 20又はEp‐Fe/Zn(5)
6級  25以上  Ep‐Fe/Zn 25又はEp‐Fe/Zn(6)
 1種B       1級  2以上  Ep‐Fe/Zn 2/CM1又はEp‐Fe/Zn(1‐C1)
 2級  5以上  Ep‐Fe/Zn 5/CM1又はEp‐Fe/Zn(2‐C1)
 3級  8以上  Ep‐Fe/Zn 8/CM1又はEp‐Fe/Zn(3‐C1)
 4級  13以上  Ep‐Fe/Zn 13/CM1又はEp‐Fe/Zn(4‐C1)
 5級  20以上  Ep‐Fe/Zn 20/CM1又はEp‐Fe/Zn(5‐C1)
 6級  25以上  Ep‐Fe/Zn 25/CM1又はEp‐Fe/Zn(6‐C1)
 2種       1級  2以上  Ep‐Fe/Zn 2/CM2又はEp‐Fe/Zn(1‐C2)
2級  5以上  Ep‐Fe/Zn 5/CM2又はEp‐Fe/Zn(2‐C2)
 3級  8以上  Ep‐Fe/Zn 8/CM2又はEp‐Fe/Zn(3‐C2)
 4級  13以上  Ep‐Fe/Zn 13/CM2又はEp‐Fe/Zn(4‐C2)
 5級  20以上  Ep‐Fe/Zn 20/CM2又はEp‐Fe/Zn(5‐C2)
 6級  25以上  Ep‐Fe/Zn 25/CM2又はEp‐Fe/Zn(6‐C2)

 備考1,1種Aは、めっきのまま及び硝酸浸せきしたもの。

   2,1種Bは、光沢クロメート処理を行ったもの。

   3,2種は、有色クロメート処理を行ったもの。

   4,めっき最小厚さは、クロメート皮膜を含まないものの厚さ。

2.用語の意味

光沢クロメート

 クロメート処理は亜鉛に対して防食皮膜を生成させると同時に化学研磨作用を示すものである。これを利用してめっきに光沢を与えることをいう。

有色クロメート

 防食目的のクロメート皮膜は厚く、有色である。このため防食用クロメート皮膜は有色クロメートと呼ばれている。その色調はは皮膜の主成分であるクロム酸クロムの組成割合によって、色々変るものである。

3.品質

 めっきの外観めっきの外観は、外観試験を行い、艶の度合い、艶むら、色むら、くもり、しみ、膨れ、きず、ピット、剥離、割れ、素地の露出及びその他使用上有害な欠陥があってはならない。

 なお、クロメート処理による表面の干渉じま又は色のばらつきは欠陥とは見なさない。

めっきの最小厚さ-めっきの最小厚さは、厚さ試験を行ったとき、前表のとおりとする。クロメート皮膜の耐食性-クロメート皮膜の耐食性は耐食性試験を行ったとき、2種の2級から6級までは、表面において、48時間以内に目視によって、容易に判別し得るような白色腐食生成物が生じてはならない。ただし、l種A,1種B及び2種l級は、この試験の対象としない。(注)1種B及び2種1級の試験時間は、受渡当事者間の協定による。

めっきの密着性-めっきの密着性は密着性試験を行ったとき、めっきの剥離又は膨れがあってはならない。

めっき前の応力除去-鉄鋼素地に対して、めっき前に応力除去の加熱処理か必要な場合、その条件は受渡当事者間の協定による。

めっき後の水素ぜい性除去-鉄鋼素地に対する水素ぜい性除去の加熱処理は、めっき後4時観以内に開始しなければならない。なお、処理温度は190~230℃とし、適正な処理温度及び処理時間は、受渡当事者間の協定による。

 

4.試験

外観試験-外観試験は付属書による(が,ここでは省く)。

厚さ試験-厚さ試験はJISH8501に規定する顕微鏡断面試験方法、磁力式試験方法、電解式試験方法及ぴ傾向X線式試験方法のいずれかによって行う。

クロメート皮膜の耐食性試験-クロメート皮膜の耐食性試験は、JISH8502に規定する中性塩水噴霧試験方法によって行い、その試験時間は連続48時間とする。なお、試料はクロメート処理後、24時間以上経過したものを用いる。

密着性試験-密着性試験は、JlSH8504の規定による。

 

5.検査

検査は次によって行う。

(1)めっきは試験を行い、品質の規定に適合したものを合格とする。

(2)試料は、同一部品とロットからJISZ9031によって抜き取る。

  備考l.検査項目及び試験方法の選択に関しては、受渡当事者間の協定による。

 2.試料の数、検査順序及び検査対象箇所ならびに試験片の代替使用は、受渡当事者間の協定による。

6.めっきの呼び方

めっきの種類、素地、めっき最小厚さ又は等級及び後処理の順に次のように表す。

例1.鉄鋼素地上、電気亜鉛めっき20μm

      EP‐Fe/Zn 20又はEP‐Fe/Zn(5)

例2.鉄鋼素地上、電気亜鉛めっき8μm、後処理として光沢クロメート処理

      EP‐Fe/Zn 8/CM1又はEP‐Fe/Zn(3‐C1)

例3.鉄鋼素地上、電気亜鉛めっき5μm、後処理として有色クロメート処理

      EP‐Fe/Zn 5/CM2又はEP‐Fe/Zn(2‐C2)

7.表示

 送り状などに次の事項を表示する。

(1)種類及び等級又はそれらの記号

(2)加工年月日又はその略号

(3)加工業者名文はその略号

 

(JISハンドブック 34 金属表面処理1994より)